こんにちは。
ヒロ横浜デンタル理事長の高橋です。
虫歯が深くなり「神経を取りましょう」と言われたとき、
「治療が終わればもう安心」と思ってしまう方は少なくありません。
しかし、実はここに大きな落とし穴があります。
根管治療は “最初の1回目が最も成功率が高い” 治療であり、
再治療になると成功率が大きく下がってしまうという現実があります。
■ 日本の根管治療は再発が多い?
日本で一般的に行われている根管治療では、
治療後に半分近くの歯が再発し、再治療になる
というデータもあります。
「痛い思いをして最後まで通ったのに、また治療になるの…?」
そう感じる方が多いのも無理はありません。
■ なぜ再発してしまうのか?
根管治療は、暗くて狭い歯の中のトンネルに潜む“目に見えない細菌”との戦いです。
肉眼や手探りの治療では、複雑に入り組んだ根管の奥に細菌が残りやすく、
それが数年後に再び増殖して病気を引き起こしてしまいます。
■ 専門医が行う「初回治療」の成功率は90%以上
では、専門医が万全の環境で治療を行った場合はどうでしょうか。
初めて神経を取る 1回目の治療 であれば、
成功率は90%以上 と言われています。
つまり、ほとんどの歯が再発せず、長期的にしっかり噛める歯として残すことができます。
■ 再治療になると成功率は60〜70%に低下
問題はここからです。
最初の治療で細菌が残ってしまい、
2回目・3回目の再治療 になると、成功率は 60〜70% にまで下がってしまいます。
理由は明確です。
・一度治療された歯は、本来の形から大きく変わってしまっている
・前回の治療で詰められた薬剤が固まり、除去が非常に難しい
・肉眼では見えない微細なヒビが入っていることもある
これは、
“ボロボロの基礎を壊して作り直す工事”が、
“更地に新しく基礎を作る工事”より難しいのと同じです。
■ だからこそ「最初の1回目」が一生を左右する
一度削ってしまった歯は、二度と元には戻りません。
最初の治療で、
どれだけ無菌に近い状態で、汚れを取り切れるか
これが、その歯の寿命を決定づけます。
■ 成功率を最大化するための3つの絶対条件
初回治療の成功率を最高レベルまで引き上げるためには、次の3つが欠かせません。
✔ラバーダム防湿
唾液の細菌が根管内に入るのを防ぐ“ゴムのマスク”
✔顕微鏡(マイクロスコープ)
暗く細い根管の奥まで明るく拡大して確認できる
✔十分な治療時間の確保
流れ作業ではなく、丁寧に細菌を取り切るための時間が必要
この3つが揃って初めて、成功率90%以上の治療が可能になります。
■ まとめ:根管治療は“やり直しがききにくい一発勝負”
・初回治療の成功率は 90%以上
・再治療になると 60〜70% に低下
・最初の1回目が、その歯の寿命を大きく左右する
・ラバーダム・顕微鏡・十分な治療時間が成功の鍵
もし今、初めての根管治療を控えて不安な方、
または「再治療になってしまった…」と悩んでいる方がいらっしゃれば、
どうか「とりあえず」で治療を始めず、
ご自身の歯を一生残すための最善の選択肢 を検討してみてください。
今回のテーマをYouTubeで詳しく説明していますので、ぜひご覧ください!
↓まだご視聴されていない方は、是非下記のURLからご視聴願います↓