こんにちは。
ヒロ横浜デンタル理事長の高橋です。
今回は「抜歯になるケース3選」について、詳しくご紹介します。
抜歯は最終手段。痛みだけでは判断できません
歯科医院で「これは残せません。抜歯ですね」と言われて、
ショックを受けた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、抜歯はあくまで“最後の手段”です。
痛みがあるからといって、すぐに抜歯が必要とは限りません。
ここでは、一般的な歯科で抜歯が必要とされる3つの代表的なケースと、
専門医だからこそできる選択肢についてお話しします。
ケース①:重度の歯周病
歯周病は、歯の表面に付着する「バイオフィルム(細菌の塊)」が原因で進行します。
初期〜中期では自覚症状がほとんどなく、気づいたときには末期ということも。
以下のような状態は、抜歯の可能性が高まります。
• 歯がグラグラしている
• 強い痛みで物が噛めない
• 歯を支える骨が溶けている
さらに、歯周病菌が体内に入り込むことで、
呼吸器疾患・心疾患・糖尿病などの全身疾患にも影響を及ぼすことが分かっています。
ケース②:重度の虫歯(C4レベル)
虫歯はCO〜C4までの5段階に分類されますが、C4まで進行すると、
歯の神経(歯髄)まで達し、歯の見える部分がほぼ溶けてしまいます。
このような状態では、被せ物をしても維持が難しく、一般歯科では抜歯になることが多いです。
放置すると、虫歯菌が鼻や顎、血液に侵入し、副鼻腔炎・骨髄炎・脳梗塞・心筋梗塞などのリスクも高まります。
ケース③:歯根破折(歯の根っこが折れる)
歯根破折は、歯周病・虫歯に次いで歯を失う原因の第3位。意外と頻繁に起こるため、注意が必要です。
• 水平的な破折:位置によっては保存可能
• 垂直的な破折:一般歯科では抜歯になることが多い
歯根は歯茎や骨に覆われているため、肉眼では確認できません。
レントゲンでも判別が難しいケースが多く、診断がグレーゾーンになることも。
そこで活躍するのが「マイクロスコープ」。
最大20倍に拡大して患部を確認できるため、より精度の高い診断と治療が可能です。
抜歯を避けるためにできること
すべての歯科医院が同じ治療を行っているわけではありません。
使用する機材や治療方針も異なります。
だからこそ、納得のいく治療を受けるためには、比較検討が大切です。
抜歯の最大のデメリットは「後戻りできないこと」。
神経を失った歯は栄養が届かず、病気に気づきにくくなります。
さらに、抜いたままにしておくと歯並びも崩れてしまいます。
言い換えれば、抜歯はいつでもできます。
だからこそ、今できる限りの治療を試してから判断することをおすすめします。
セカンドオピニオンも選択肢のひとつ
もし歯科医師から「抜歯です」と言われたら、以下の2点を意識してください。
• なぜ抜歯が必要なのか、理由を明確に説明してもらう
• 納得できなければ、他の歯科医院でセカンドオピニオンを受ける
ご自身が納得できる治療を受けられるクリニックを、ぜひ見つけてください。
今回のテーマをYouTubeで詳しく説明していますので、ぜひご覧ください!
↓まだご視聴されていない方は、是非下記のURLからご視聴願います↓