こんにちは。
ヒロ横浜デンタル理事長の高橋です。
歯が痛いのにレントゲンでは「異常なし」と言われた経験はありませんか?
あるいは、根の治療を続けているのに、なかなか膿や痛みが治まらない…。
実はその原因、従来のレントゲンでは映らない“死角”に隠れていることが多いんです。
この記事では、
• なぜ従来のレントゲンでは原因が分からないことがあるのか
• CBCT(歯科用3Dレントゲン)を使うと「抜かずに治せる可能性」が上がる理由
これらを歯内療法専門医の視点から、分かりやすく解説していきます。
CBCTとは?従来のレントゲンとの決定的な違い
歯科治療において、正確な診断は治療の質を左右します。
しかし、従来のレントゲンにはどうしても限界がありました。
その弱点を補い、診断精度を大きく引き上げるのが*CBCT(Cone Beam CT)*です。
ここでは、CBCTがどれほど画期的なのかを、3つのポイントに分けて紹介します。
1. 従来のレントゲンは「影絵」、CBCTは「立体」
従来のレントゲンは、立体である歯を平面に押しつぶしたような画像です。
いわば、影絵を見ているような状態。
影だけでは奥行きや裏側の情報は分かりませんよね。
そのため、
• 歯の裏側に隠れた病変
• 骨の厚み
• 病気の正確な広がり
これらが見えにくいという欠点がありました。
一方、CBCTは歯や顎の骨を断層撮影し、3Dの立体画像として再構築します。
まるで透明なガラス細工を手に取り、くるくる回しながら観察するように、
あらゆる角度から状態を確認できます。
その結果、
従来のレントゲンでは重なって見えなかった病変の位置や大きさが、
明確に把握できるようになります。
2. 複雑な根管(神経の管)を“迷路の地図”のように可視化
歯の根の中にある根管は、単純な一本道ではありません。
木の根のように枝分かれしたり、急に曲がったり、とても複雑です。
2次元のレントゲンだけで治療を進めるのは、
地図を持たずに暗闇の迷路を進むようなもの。
CBCTを撮影すると、
• 隠れた根管の存在
• 根の急なカーブ
• 病変の位置関係
これらが治療前に分かります。
正確な“地図”があれば、
顕微鏡を使って狙った汚れを確実に取り除くことができ、
見落としによる再発リスクを大幅に減らすことが可能になります。
3. 「抜くしかない」を覆す診断力
CBCTの最大の価値は、歯を残せる可能性を広げることです。
他院で「原因不明」と言われた痛みでも、
CBCTで詳しく確認すると、
• 根の先に小さな病変が隠れていた
• 根管治療で十分に治せる状態だった
というケースは珍しくありません。
つまり、CBCTを撮るということは、
推測ではなく“確実な証拠”に基づいて治療方針を決めるということ。
これは、大切な歯を一本でも多く残すための大きな一歩になります。
まとめ:CBCT × 顕微鏡治療は歯を守る最強タッグ
今回のポイントを整理すると、
• 従来のレントゲンは「影絵」で死角が多い
• CBCTは歯や骨を立体的に可視化し、隠れた病気を発見できる
• 複雑な根管の形を事前に把握でき、再発リスクを減らせる
• 「抜歯」と言われた歯でも、治療できる可能性が見えてくる
特に歯内療法専門医にとって、
CBCTによる診断 × 顕微鏡による精密治療は、歯を救うための最強の組み合わせです。
もし原因不明の痛みで悩んでいたり、
「抜歯」と言われて迷っている場合は、
CBCTを備えた歯科医院でセカンドオピニオンを受けてみることを強くおすすめします。
本日のお話は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
皆さまの歯の健康維持に役立てば幸いです。
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